ミーリア

ウェーニバル♀ まじめ/ちょっぴり強情
22歳 一人称:私 163cm

「今更昔話なんてほじくり返さないで。夢叶えられなかったって馬鹿にしてるの?」
「初めて育てた品種、虫が嫌いになったきっかけ……そんな事も知らないの?マレのファンならこのくらいは覚えておきなさい」


ハッコウシティを拠点に、モデル活動や SNS発信で人々を魅了する学生スターユニット「ビオ・ファシネル」のリーダーにしてトップクラスのスター。
幼少期はバレエを嗜む才女で「プリマになりたい」と日々夢を語り、一目置かれる存在だった。バレエの他にも外国語やピアノ等色々な習い事をしており、現在に至っても多芸にこなして見せている。
現在ではモデルや駆け出しの女優業と学業を両立させているが、バレエは辞めてしまったらしい。

普段は「国際カレッジ」の4年生で、ビオに限らず幅広く羽を伸ばして活躍する意気込み。

自身の容姿や技の切れ味に相当な自信を持つが、一方で決して現状に満足することはなく、日々研究や鍛錬を欠かさないストイックなスター。根がドの付く真面目なので、冗談があまり通じず疑問に思ったことには真顔で突っ込むことも多い(表情も豊かでないため、シュールになりやすい)。

幼馴染だったマレは昔と変わらないと思いつつも「ロハ」のリーダーとして対等なライバルと見ている。過去の話をされるたびチクチクしてしまう様子。

幼少期のミーリアは舞台で見た鳥種族の女性たちが演じるバレエに心惹かれ、すぐさま自分も習い始め、毎日練習に励んでいた。「私もプリマになるの」といつも口にしながら。
なんなら、自分も進化すれば彼女たちと同じ姿になれると思っており、「ママとは違うけど私は白鳥さんになれるのよ」と信じ切っていた。

幼馴染のマレ・ネーブルも日々仲良く遊びながら、夢のために遊ぶ時間を削ってでも練習を続けるミーリアを応援していた。特にマレは夢を追い自身を磨く姿に女の子としても、一つの生き方としても子供ながらに強く心惹かれ、「バレエはできなくても、僕もミーちゃんみたいに人に夢をあげられるスターになって、ミーちゃんと一緒のステージに立ちたい」と大きな目標を見出すこととなった(そして現在の、ロハのリーダーにしてトップスターである彼に繋がっている)。

ミーリアは成長するにつれてバレエの技能も向上し、パルデアでも上位の評価を得ていたが、進化を重ねて「白鳥になれなかった」その時を境に、急に上手く踊れなくなってしまった。
実際の所は格闘タイプの追加や身体構造・能力の著しい変化により今までのような踊りが身体と合わなくなってしまっていたのだが、純粋にバレエを楽しんでいる友人やさらに能力を伸ばしていくライバルと自分を比べてしまい、「もう諦めるしかないのかも」と一気に情熱が冷めてしまった。

「プリマにはなれなかったわ」と潔く諦めようとはしているが、服装や髪型等なんとなくバレエの趣味が出てしまっている他、やはりというか過去の話やバレエの話題となると素直な返答ができない所がある。
ただし「バレエのプリマは諦めた」が「ならプリマドンナになればいいじゃない」と、バレエにとらわれずあらゆる場面で、引き続き「頂点を目指す」心意気は変わっていない。

大きな夢が破れ、次の目標を立て始めた彼女はちょうどカレッジに進学し、「パルデアおこしサークル」からリニューアルしたスターユニット「ビオ・ファシネル」への加入を自ら志願した。
基本的に「ロハ」も「ビオ」もスカウトを除いては入部条件および要求水準が厳しいのだが、ミーリアは持ち前のすべてを出し華麗に加入。ココドリをはじめメンバー一同を驚かせた。

悔しさをバネにストイックに技能を高め続ける彼女はいち早くトップレベルのカレッジスターに上り詰めたが、ユニットの仲間との協調性はお世辞にも良いとはいえなかった。あくまでも自分の活動を「個人競技」的にしか見ておらず、他のメンバーを多少見下したり失敗を責めたりする面も見られた。
そのためミーリアはココドリが卒業した後の次期リーダー候補に挙げられた一方で、その後の「ビオ」はますます彼女の独擅場になってしまった。

ミーリアがリーダーを継いだ年には「ロハ」が合わず移動してきたジューンや、ココドリが引退寸前の所で見つけた新星・イェロンなど当時1年生のメンバーが多かったが、中でもシーナが非常に目につく存在であり、内心ライバル意識を抱いてはきつめに当たってしまっていた。
大きな声や態度で自分よりメンバーを牽引している感もそうだが、ミーリアがバレエその他踊りや演技のために一生懸命鍛錬を重ねてきたスケーティングやスピンの類を軽々とやってのけてしまうため、自分の努力があっけないものに見えてしまい癪に感じていたのだった。

シーナには直々に演技や走行の対決を申し出ることもあったし、同じイベントに出場した際はいつも彼女に負けじとアピールしていた。向こうからは「同じビオの仲間やのに対抗意識バチバチすぎやん?切磋琢磨の域超えてるんと違う?」などと言われながら……。
そうしている内にシーナも流石に駄目やと悟ったのか、向こうの提案で2人で腹を割って話す時間を設けることとなった。話をするうちにシーナも決して楽をして技能を身につけたわけではなかったこと、自分と同じような挫折を味わっていたことを知り、初めてミーリアはその表情を緩めた。

「もっと早く、この話がしたかったわ」

以降、ミーリアはシーナを「大切な友であり、良き好敵手」と認め、ビオのリーダーとしても一人で突っ走るのではなく、団体としてできることを考えメンバーを牽引する方向に切り替えていった。シーナ以外のメンバーにも(口調やツッコミの鋭さは変わらないが)以前より友好的に接し、良いと思ったことは素直に評価するようになり、特に付き合いが一番長いカイリはとてもほっとした気持ちになったという。

なお、マレに対しては彼が「ロハ」に加入した時から色々な意味で意識していた様子。
現在互いに同じ「リーダー」で「トップスター」として並び立つ彼に何を想うのか、中々素直に口にはしてくれないが……
マレに対して、対外的には対向チームのリーダーとしてビジネスライクに振る舞う一方、昔から変わらない部分に安堵したり、女の子の人気が高まっていることに対し若干嫉妬心が芽生えていなくもない(スターとしては当然のこととわかっていても)。変わらない中身に対し、成長して大きくなった彼の姿や仕草にも時々反応してしまうようで、その様子はシーナやタンジェリンにはバレている。

カイリ
カイリ

ミーリアは同級生だけど、びっくりするくらい努力家で実行力も強くて、まさに大物だよね。私には真似できないなぁ……。昔はだいぶピリピリしていたけど、丸くなった感じがして、ちょっと真面目過ぎてズレていたりして、面白い所もあるんだ。

ジューン
ジューン

オレがビオに来た時はマジでこえー先輩だった。ロハに帰ろうかと思ったもん。なんかいろいろあって、丸くなったんなら良いんじゃないっすかねぇ。ミーリア先輩、結構真顔でキツい冗談飛ばしてくるから相変わらず油断はできねーっす……。

シーナ
シーナ

みんなみーりんのコト、ツッコミ役やと思うとるやん?あれ、真顔ボケ枠やと思う!ウチ的には。もうね、視野角狭すぎなんよ~?国際カレッジなんて行ってるくせになぁ。あんまり根詰めるとパンクしそうやから、いつでも走りでもカラオケでも付き合うで、リーダー!……あ、マレぴっぴとなんか進展あったら教えてや〜!

イェロン
イェロン

ミーリア先輩みたいに、いつまでも夢に向かって努力し続けるのってある種才能だと思う。少なくともぼくにはそういうの、無理だと思うし……でも実は「あなたが次のリーダーよ」って言われてるんだよな。期待外れにならないよう、今からでも色々見習わせてもらお。

カシル
カシル

ミーリアさんは加入当時から非常に野心家で努力家でしたね。僕がとやかく言わなくとも、自分の信念で進んじゃう感じです。教師として勿論軌道修正の手助けをした事もありましたが、それ以上に仲間との活動がいい方向に影響したようで、尊……微笑ましいですね。

カルカサス
カルカサス

みーりん、よく喋り方注意してくる。別にええやんけ……。

マレ
マレ

ミーちゃん?そうだね……昔の話は長くなりそうだから手短に言うと、いつまでも僕の「希望」だと思ってるかな。勝手に重い感情押し付けるなって怒られそうだよね~!ただ、小さい時からミーちゃんって子を知って、憧れて、素敵だと思って、僕もミーちゃんの所に辿り着きたい……いや、隣に並んでも恥ずかしくない男になるんだ!って昔から行動原理がほぼミーちゃんなんだよ。こう言ってる方が恥ずかしいよな。今の僕はどう見えているんだろうね。その答えが何であれ、僕はずっと彼女を一人の素晴らしい女性でスターだと思っているし、胸を張って好敵手とも言えるよ。願わくは、ずっと良い関係で居たいんだけれども……たまには何か、気の利いた贈り物でもしてみようかな。

ネーブル
ネーブル

昔から何でもできて、芯の通った子って印象だったなぁ、ミーリアは。気が強くて喧嘩っ早くなったりマレと収拾がつかなくなった時はよく宥めてたよ。今に至ってもずっと慢心せず努力を欠かさないから、どんどん羽ばたいてほしいし俺たちもそんな姿に勇気づけられてる。ちょっとマレの気持ちもわかるような……いや変な意味じゃなくって!おい、顔怖い顔怖い!!

ココドリ
ココドリ

完全に実力主義で、アタシなんかよりずっといつも頑張ってる。疲れるから程々にしておけよって、前からずっと言ってきたんだけどね。リーダーにした時は正直心配もあったけど、アタシが見込んだメンバー達と上手く溶け込み始めているようで良かったよ……でも張り詰めすぎて不安定な所はそのままだから、アタシも、勿論マレともちゃんと支えてやるつもりだ。

あるせさん宅オリビアさん(オリビア)

うんと歳下ではあるが、自身と同じく「ダンス」に真剣に情熱を注ぐ女子同士時に鋭く、時にキャピキャピ(ただしほぼ真顔)と語り合う似た者同士。本人たちにとってはダンズ談義もガールズトークもつねに真剣だが、傍から見ればひたすら我の強い女性同士がバチバチ火花を上げているようにしか見えず、なかなかに怖いとのこと。「幼馴染の男と因縁がある」ところも一緒。

ミーリア
ミーリア

オリビア、あなたねぇ……プロは気持ちの陰りを舞台に持ち込んではいけないのよ?今、明らかに別の心配事を思い浮かべていたでしょう!!本気で上を目指すのならば、雰囲気だけでも頂点に立つ者の覚悟を決めることね。
そうそう、話は変わるけど前にあなたが買っていた新しい化粧水、どうだったのかしら。

あるせさん宅サンディアゴさん(サンディアゴさん/先生)

たくましい男性でありながら、ヒラヒラフリリとした衣装に身を包んだ謎のダンサーさん。一見ミーリアの性格ならば間違いなく鋭いツッコミの嵐が起こりそうなところだが、彼女はその「本物」の舞踏を前に「ギャグみたいな人だけどこれは間違いなく著名なダンサーだわ」と見抜いてはなんとか少しでも技術を盗もうと張っている。

ミーリア
ミーリア

気持ちはわかるわ。なぜこのミーリアが、あのような殿方にツッコミの一つも入れないのか……あのね、あなたはサンディアゴさんをただの突飛な怪人のように見ているかもしれないけれど、本質はそこじゃないのよ。流石に自らの格好はもう少し考えるけど、私割と本気であの方のようになりたいと、胸がフラメンコの如く踊っているのよ……!

お絡み:友人/血縁(マレ・ネーブルと同郷設定あり)