
ゴリランダー♂ いじっぱり/昼寝をよくする
173cm 18歳 出身地:冠の雪原郊外
「外に出なくても、本と土地神様が色んなことを教えてくれた。でも、僕の知ってることなんて、広大なガラルに比べたらちっぽけなんだろうさ。」
「ずっとこうだから、寒さは多少なら平気。しんどくないかって?ここ以外のことは知らないから、何とも」
- 雪原にある孤児院で育った少年。里親もいなく、そのまま孤児院の手伝いをしつつ暮らしている。
- 同い年くらいの子達が遊んだり、夢に向かって努力したりしているのが羨ましいけど、縁のない世界だと思っている。
- 孤児院歴は一緒の子どもたちの中では最長で、保護されるというよりも力仕事を任せられたり、運営側の相談に乗ったりと組織として欠かせない存在になりつつある。今までもこれからも雪原と孤児院が彼にとっての全てで、出ていくことは考えていない。
- 種族の割には目立つことは好きでなく、普段はいつも一人部屋で読書したり書物から何やら勉強したりして過ごすインドアでインテリな子。
- 必要な知識は自学自習する他、雪原に住まう土地神と何やら交流があるようで、土地神からも直接教授されてきた様子。その他特別な魔術も授かっており、土地神がいなければ今の僕はない、と信仰深く思っている。
- 大人しくしている分観察力や直感は鋭く、状況をよく見ては大人や目上の相手にでも臆せず発言できる(孤児院の狭い世界しか知らないので、礼儀はあまり弁えていない)。距離感が近くなると物理的なツッコミが飛ぶことも……
冠の雪原、フリーズ村のはずれにある孤児院。
雪原地帯では何故か、ガラル全土の中でも比較的多くの孤児が発見され、孤児院に保護されてきた。孤児院はかつては運営する団体があったようだが、現在では民間に手放され現地人らによって自主的に運営されている。
本当に親に棄てられた、あるいは事故等で失った孤児もいたが、雪原で引き取られた孤児の多くは最初から「親」という存在がなかった。
現在では「マックスダイ巣穴」と呼ばれるマナの濃い何かの跡地より孤児が発見されることが多く、ルークもまたその一人であった。
跡地は近年まで、本土ルミナスメイズを追われたはぐれ魔術師達が居城としており、生身の人の遺伝子や魔力を使った魔術実験……より強く、量産化された、従順な魔術師をつくりルミナスメイズを、そしてガラルを手中に収めるための実験が行われていた。実験のために本土より誘拐・監禁された魔術師やその他騎士等戦闘能力に長けた者は少なくなく、本土ではたびたび失踪騒ぎとなっていた。
実験により遺伝子情報や魔力を練り込み作られた魔術師の赤子は、大半が死に絶えてしまい散々なものであったが、一部生き延びる子もいた。このまま順調に育てば強力な魔術師となるのだが、ルミナスメイズより派遣されたエージェントらを中心に巣穴で生まれた子供はたびたび救出され、不要な魔力を抜いた状態で里子や孤児院へと送り出されてきた。
ルークはルミナスメイズの者から救出されたのでなく、土地神の力で導かれるように外に出てきた子供だった。そのため、他の子ども達と違い、相応の魔力を失うことなく持ったまま育ってきた。
「ツキ、移動販売の手伝いだけは嫌だって言ったじゃないか。あの巣穴に近づくと、どうも頭痛がする。……なんであんな気味の悪い場所に、用事があるんだか。」
「僕はこの土地に、土地神に、全てを教えてもらった。しかし、誰かが残さなければ伝承は途絶えてしまう。すべてを教わった僕が、書き記すんだ。それが……僕の夢。なんだけど、ツキは変な顔をしてくるんだよね……」
- 土地神がなぜわざわざルークのみを自ら救うようなことをしたのかは不明。本人も流石に赤子の頃のことなので認識すらしていないが、おそらくは草木の生命を操る能力を授ける者として種族上適正があったものと思われる。
- 上の通り、土地神より特別に「環境に囚われず草木を自在に芽吹かせ、自らの力や自他の治癒のソースとする」術を受け継いでいる。一般的には「グラスメイカー」という特性で知られているが、ルークの場合は本気を出せば、無の地でも種さえあれば豊かな緑の地に変えてしまえるほどの力があるそう。尤もそんな力を使う機会はほとんど訪れないが。
- 土地神は他にも雪原や自身の歴史、世界の姿(ただし土地神目線の話であり、客観的なものではない)を教えてきた。先の術も含め、土地神はどうやら自身の力や知識を継承できる者を求め育てていたらしい。ルークも土地神に恩義を感じ、自分の手で雪原の、土地神の伝承を継いでいかねばと思っている。
- 具体的には、書物にこれまで学んできた雪原のすべてを書き記し、資料として残すことを目標としている。読書量が多いのは情報のインプットだけでなく、アウトプットの勉強のためでもある。
- 最近雪原にやってきた年長者・ツキミとは孤児院での同僚のような存在である一方、鍛錬と指導好きな彼の性格に付き合って武術その他の弟子第1号にもなっている。上の目標についても彼には話しているが、理解されているようでどこか文句でもありそうな雰囲気を感じており、少々ムッとしているのだとか。
- 友達は少なく、孤児院の外すら殆ど出なかったので社会経験・対人関係等スキルは高くない。お年頃でしょうに、興味はないんですかとツキミにはよく聞かれたり弄られたりするが、興味は特にない……と答えるのが常。雪原で一生をひっそりと終えるものとずっと思っている。
蜜鈴さん宅チェンバレーさん:お互い雪原で生まれ育ち、心を開いて一緒に過ごしていた数少ない相手だったのですが、距離も心もすれ違ってしまい……再会を一度は拳で拒んでしまったものの、やっぱり一番安心できる大切なお友達。
「チェンはさあ、元気なようで何かと抱え込むところ、あるよね。あの時だって……僕はずっと君だけは何も隠さず接してくれるって、思ってたのに。ま、過ぎた話だよっ!……てまたやりすぎた!?毎度毎度、ごめん……」
ツキミ(ツキ):いつからか雪原にやってきて、現在では孤児院仕事を共にやりつつ弟子として武術等を教わっている。ボケ役のごとく彼の天然発言にツッコミを入れる機会が多いが、時には先輩や保護者のように優しく厳しく導いてくれることもあり、まあまあ信頼している。
「僕は今更外になんて出る気はないよ、ツキ。……でもそうだな、ツキの言うことはだいたい頓珍漢だけど、間違ってもいないことが多い。気が向いたら、本当に気が向いたら、ちょっとは考えて……みようかな。どうすれば良いかは分からないけど……。」
ミシェル:近い未来、共にツキミの元で修行することになる仲間。どこか自分と近いものを感じつつ、育った環境や未来の見据え方など決定的に自分とは違うのだろうな、とも感じている様子。どちらも我が強いのでしょっちゅういがみ合ってしまうが、仲は悪くない。
メイソン:同い年で冠雪原生まれ同士。お互い図書館に籠りがちだったので顔見知りの関係だったが、彼のことは裕福そうで図々しい感じが嫌で避けてしまい「友達」にはなれなかった。ミシェルと同時期に帰郷したことで再会したが、何やら険悪な雰囲気。
ツキミより指導を受けるべく本土よりやってきた少年・ミシェル、雪原に一時帰郷して元々顔見知りであったメイソンと共に、弟子として冬の長期間、本格的に彼よりバトルや潜在能力の引き出し方を身体で学ぶこととなる。
普段の修行は手厳しいが、同年代の仲間とぶつかり合いながらも切磋琢磨することで何とか乗り越え、因縁その他紆余曲折はあったもののルークにとっては初めて明確に「仲間」という存在を認識することとなった。生活も仲間たちと共同で過ごす機会が増え、彼らより本土での出来事や経歴を聞くうちに次第に、自分の「全て」と思っていた雪原よりずっと世界は広く、経験も知識も全く足りていないのだと考えるようになった。しかし孤児院での暮らししか知らず社会経験もないルークにとって、外に出て外の世界を知ることはとても勇気の必要なことであった。
「怖いモンなんて滅多にねえし、あったとしたらオレが何とかしてやる。遠慮せずこの山籠りが終わったら、シュートシティでなんか食いに行こうぜ。いい店いっぱい知ってるから。」
「別に、もう子供じゃないんだから勝手にすれば……?まあ僕は、父さんと違ってこんなところじゃ限界があると思ったから出ていっただけでー……」
「オレは直接連れてはいけませんので、昔話しかできませんが……本当に、試合相手一つとっても次から次に新しいのが出てくるんです。その度、心の底からワクワクしましたよ。ルークは知識欲なら誰にも負けないと思うので、きっとこれから毎日見るもの触れるものが、無数に彩る宝物となるでしょうね。」
春を迎え、ミシェルもメイソンも自分の新しい道へ歩み始める頃。ルークも今まで踏み出したことのなかった一歩を、世界という広大すぎるものへ続く最初の一歩を、踏み出さんとしていた。